【日常の疑問】パナソニックの優秀なノートパソコン「レッツノート」の落とし穴【NumLock】
ども!アリーです!
今日はね、だんなさんが意気揚々と会社から提供されてるノートパソコン「レッツノートSV」を持って帰ってきたんですよ。
※パナソニックから出てる、衝撃に強くて軽い、性能もいいノートパソコン。個人的にデザインが…って思ってたけど、よく見るとガンダム系で良いかも知れない。でもこのノートパソコンの一番のネックは、、、価格が高い!これに尽きる。いや、このスペックでこの価格は安いという賢人も多いかも知れないけれど、、、わたしの食指は動かない。
「家でも仕事しちゃう…俺!」って。言いながら、ログインパスワードの入力で手間取っている彼。
一体どうしたの???
話を聞けば、「無線マウス用のレシーバをUSBを差してると、ログインできなくなる」と。
※見えるかな?このめっちゃちっちゃいやつ。これ差してると、マウスとかキーボードとかが無線で使えるんだよ。このちっちゃいやつ、すごいんだよ。
うん、まあ確かに差してある。マウス持って帰ってきてないくせに差してある。ちっちゃすぎて、一回抜いたらどこに行ったかわかんなくなるから差したままなんでしょうね、わかります。
でもさ、それ絶対なんかおかしいじゃない。
というわけで、まずは状況を確認するために、パスワードの入力がどうなっているか確認します。だんなさんが押し間違えてる可能性もなくはないからね!
Windows10の場合、パスワードを入力すると「●●●●●●●●●」って表示されちゃいますが、右の方にある目みたいなマークを押すと、押している間は実際の文字が見えます。
それで見てみたら、、、本来ならアルファベットが入っているはずのところに数字が。
これ、あれだ、NumLock(ナムロック)がかかってる。
ノートパソコンにはテンキーがないので、テンキーっぽく使えるように右側のキーボードに数字が割り振られてて、「NumLock」が有効だと、アルファベットじゃなく数字が打てるようになるんですね。あ、みんなそんなの知ってると思うけど、一応の説明ね。
※小さなキーの限られたスペースに文字を書くために、「NumLock」じゃなく「NumLk」になってます。こういった開発者の涙ぐましい努力や心遣いによって、軽量化とかがされてるんですよ。ありがとう、ありがとう!
で、NumLockがされてると、「U」って打ちたくても「4」になっちゃうの。知らず知らずになってると、ほんとに困っちゃうんですよね。
で、NumLock解除して、パスワード入れて、解決!
なわけないよねぇぇぇぇぇえ~!
なんでこんなことになってるか、調べろと。
「ログインするたびにNumLockキーを押して、NumLockを解除してからパスワードを入力する」という呪縛から解き放たれたい、というだんなさんからの圧力がすごい。
わたしは過去、だんなさんの会社の子会社であるソフトウェア会社に勤めていたわけですが、
「あ、お前の会社って、こういうのも直せないようなやつらの集まりなわけ?」
というソフトウェア開発とはあまり関係ない、こんなユーティリティの面で圧力をかけられても…別に…
やりますとも!!
まずはグーグル先生にお尋ねします。
「Windows ログイン NumLock 無効」
出てきました!
レジストリは、パソコンの設定の塊みたいな場所です。[Windowsキー]+[R]を押して「regedit」って入力すると、出てきます。隠しコマンドみたいでワクワクするでしょ?
※こんな画面が出てきます。ね、なんか触っちゃダメ感すごいでしょ?
そこで
「HKEY_USERS」を選択
↓
「.Default」を選択
↓
「Control Panel」を選択
↓
「Keyboard」を選択
↓
「InitialKeyboardIndicators」の値を「0」にする
ってすると、あら不思議、ログインのとき、勝手に有効になってたNumLockが無効に!
ちなみに、「ログインのとき、NumLockを常に有効にしておきたい!」って方は
「InitialKeyboardIndicators」の値を「2」にする
と、望みが叶えられますよ^^
あと、ここの値、初期値が「2147483643」っていうなんか変えちゃやばそうな値になってることが多いようですが、この値の意味は「BIOSにお任せ」的なニュアンスのようです。
ちなみに、レジストリ。変なとこいじったら、大好きな恋人(パソコン)の性格が一夜にして変わってしまうくらいのショックな出来事が起こり得ますので、用のないところには触れないようご注意下さいね!
さて、じゃあログインできること確認してみるか!
と、おもってやってみたら…
で、、、できない!?
この敗北感、、、、なんなの!?伝家の宝刀、BIOSをいじるしかないの!?
ちなみにBIOSというのは、ディスプレイやマウスやキーボードなど、わたしたちが実際に触れられるもの全般を司る神様のような存在です。
※パソコンがいよいよやばいときに開くことの多いBIOSの画面。できれば見たくない。
BIOSがいるからこそ、WindowsやiOSが好き勝手に動けます。
そんなBIOSを触るの、ちょっとめんどくさい怖いの、分かりますよね?触らぬ神に祟りなしです。
でも、先ほど危険を冒して「0」に設定したあのレジストリ。あの「0」は「神様であるBIOSの設定は無視して、NumLockを無効にするのです」という力業です。
だから、今更神様にお願いできることはないはず。。。
じゃあ、一体…!?
そのとき、ふと頭をよぎったのが、冒頭のだんなさんの言葉。
「無線マウス用のレシーバをUSBを差してると、ログインできなくなる」
こ、これだ!!!
これは、レジストリやBIOSではなく、もっとパナソニック独自の心遣いに原因が隠れていると見て、グーグル先生の元を再度訪ねます。この辺りは、もうオタクの勘です。
あった、あったよ!
「USBキーボードヘルパー」さんが、気を遣ってくれすぎておかしくなってたんだ!
「USBキーボード(任侠)ヘルパー」さんの優しさは、
「あ、無線でマウスとキーボード使うのか…じゃあ、ノートパソコンの方のキーボードは、サブとして使う感じだな?なら、テンキーっぽく使えるようにしといてやるよ」
という心遣いっぷり。
さてさて、優しい「USBキーボードヘルパー」さん。ちょっと働きすぎなので、たまには休んでもらいましょう(=アンインストールします!)。
だけど、、、ない、、、そんなプログラム、、、このパソコンには入ってないぞ!?
一番それっぽいプログラム「パナソニックPC設定ユーティリティ」というのを選んで「機能の追加と削除」で中身を見てみたら、、
ありました、ありました!
「USBキーボード接続時の動作設定」
ここのチェックボックスを外して…
再起動…
パスワードを入力して…
!!!!!
ログインできました~~~!
一応、先ほど変更したレジストリを初期値に戻してみたんですが、そうするとやっぱりNumLockは有効になってしまったので、今回必要だったのは
・レジストリの変更
・プログラムの機能の削除
の2点だったというわけですね!
さて、みなさんもパソコンでお困りのときは、グーグル先生とお近くのパソコンオタク(わたしくらいのしょぼいレベルで大丈夫)を、どうぞお頼り下さいね!