【日常の疑問】フォント迷子、集まれ!名前から情報を読み解く方法と、オシャレなフォント一覧!【書体&フォント】
どうも、アリーです。
いきなりですが、みなさん、好きなフォントってありますか?
わたしは昔、「丸ゴシックM-PRO」にドはまりしていて、卒業研究の発表のスライドなどでガンガン使ってた時期とかありました。
「CGIとFLASHがどうのこうの」という興味湧きにくいタイトルのも、フォントを可愛くすることで、なんだかポップで簡単そう、と親しみをもってもらえるかなって。
フォントって、ベースは「読めりゃいい」という大前提があると思うんですけど、
・スライド発表をするとき
・動画作成するとき
・ちょっとしたロゴを作るとき
など、すこーしだけ気にしてみると、
「文字を変えるだけで全体の雰囲気がガラッと変わる」
「オシャレなフォントと使うと一気に洗練された作品ぽくなる」
という体験ができるので、かなりオススメです。
今日は、そんな「フォントについて」話したいと思います。
え?興味ない??ちょっと目次だけでも見ていってよ!
フォントのお悩み解決
あ、先に分かりにくい言葉の定義の説明をしておきますね!
石碑に彫ってある文字や活版印刷で使われる活字も含めた文字のデザインの総称が「書体」で、それをパソコンとかデジタルの世界で扱えるようにデータ化したものが「フォント」です。
この記事では、基本的にパソコン上で扱う「フォント」の話をしています!
UDとかHGとかPとかあのアルファベットなに?
●文字の幅が分かる
P = Proportional
このPがついてないフォントは、どんな文字でも同じ幅の「等幅フォント(固定幅フォント)」だということになります。原稿用紙みたいですよね。
Pがついているフォントは、「W」と「I」など横幅が違う文字はそれぞれの幅に合わせて少し詰めたりしますよ、ということですね。
あ、今まで意識してなかったですが、入力したWとIを見てみると、このブログの文字もプロポーショナルだということが分かりました。新発見。
UI = User Interface
調べてみたら、Windows用に「文字間隔をギュギュっと詰めて省スペースに!」というフォントに付いているらしいです。
ひっつきすぎてちょっと読みにくいけど、限られたスペースに情報を詰め込みたいときに使うようですね。というか、Windowsのフォルダ内のファイル名とかはコレで表示されてるっぽい。
Excelのセルとか、あんまり幅を広げたくないときにも使えるかも知れません。
●読みさすさが分かる
UD = Universal Design
UDP = Universal Design Proportional
ユニバーサルデザイン、つまり「読みやすい=読み間違えにくい」デザインになってますよ、と。いうことのようです。
え、そんな明記しなければいけないほど読みにくいって感じたことあったかな…??と思ったけれど、数字の6と9、英字のbと数字の6、英字のqと数字の9、英字のxと記号の×など、手書きのときに見間違えやすいものがありますもんね。
あぁ、そういえば、1文字の違いの重さを実感した出来事がありました。。。学生時代、勉強のためにサンプルコードを手打ちしていたんですが、英小文字のl(エル)と英大文字のI(アイ)と数字の1(イチ)を打ち間違えていて、プログラムが動かず一晩中コードとにらめっこして心身ともに打ちのめされた経験をしたんですよ。(その後、見かねて手伝ってくれた友達が「これ、文字違うんじゃね?」と発見してくれました。まじネ申…)
そうか、あの絶望から逃れられるというわけですね。なんという素敵な考えでしょう、ユニバーサルデザイン。
●実は作り手がわかる
HG = High Grade (リコー製)
MSの派生にMSP(プロポーショナルフォント版)、HGの派生としてHGP(プロポーショナルフォント版)やHGS(全角等幅、半角プロポーショナル)などもあります。
Windowsユーザーがよく見る「MS明朝」「MSゴシック」は、昔リコーがデータを制作したフォント(元にした書体はまた別の会社がつくった)ものらしい…調べれば調べるほど、複雑なフォントの世界…。
おしゃれorおもしろい系のフリーフォントで、名前の最初に数字やアルファベットが入っている場合、それは作者さんの名前(サイト名)だったりします。
ex) GNキルゴU
配布サイトが「GN's Side」
ex) 851チカラヅヨク
作者さんが「8:51:22 pm」
(http://pm85122.onamae.jp/index.html)
●末尾に隠れた情報を読み解く
まずは、フォント幅の情報!
N:等幅フォント
NP:全角等幅&半角プロポーショナルフォント
NK:プロポーショナルフォント
先程出てきたHG系は、Pがついている方が全半角共にプロポーショナル版で、Sがついてるのが全角等幅&半角プロポーショナルだったので、ちょっと頭が混乱しますね。。
そして、太さの情報。
UB = Ultra Bold:極太
EB = Extra Bold:特太
B = Bold:太
SB = Semi Bold:中太
M = Medium:中
SL = Semi Light:中細
L = Light:細
EL = Extra Light:特細
UL = Ultra Light:極細
エクストラは「余分な」って意味にフォーカスしがちだったんですが、「特別な」って意味もそういえばありましたね。そして、1番太いor1番細いときには「ウルトラ」になる、と。確かにガチャとかで「ウルトラレア!」ってありますもんね。
Mと同じような「標準」の表記には「Regular(またはRのみ)」もありますよね。このあたりはフォントのメーカーによるようですが、Mediumの代わりだったり、MとSLの間の細さだったりするようです。
ものによっては、ExtraやUltraがなくて、Boldの上位に「Heavy」、そのさらに上に「Black」、細い方ではLightの上位に「Thin」があったりと、太さのバリエーション(とその名称)はかなりフォント差があります。
名前の後ろにアルファベットが書かれているより、「Heavy」「Thin」などの単語で示してくれる仕様だと、素人に優しくて嬉しい!のですが、「Light(軽い)」と「Thin(細い)」など、違いがわかりにくい時もあるので安心はできません。
また、フォントの名前は同じだけど末尾についているアルファベットが違う場合(特にA,Bなど)、または数字がついている場合は、重なり方や間隔、払いや止めのデザインなど「少しニュアンスを変えているバージョン違い」であると思っておくと良いかも。どんな風に変わっているかは、サンプルをしっかり見ておきましょう!
どこが違うんですか?
欧文フォント擬人化本「となりのヘルベチカ」を読んでもイマイチよく分からない各フォントの違い。
新しい印刷技術の登場やデジタル化など、環境が変わるたび、元々あった書体を参考に、新しく作られる書体…(もちろん名前も変わります)。それを繰り返しているうちに、素人にはおいそれとは手が出せない世界が広がっていったようです。
ヘルベチカとその代替書体としてフォント化されたアリアルの場合、わたしのような素人にわかる違いは「G」と「R」の足のところくらいです。
しかし、実際その文字が入ったロゴを作るとなると、この少しの違いがかなり印象を変えたりするんですよね。
「優雅かカジュアルか」
「綺麗かカワイイか」
などなど、本当にセンスがある人は、そのフォントから感じる雰囲気によって「なんとなく」って感覚で選べるんでしょう。
しかし、そういった感覚が優れていない凡人は「このフォントはこういう印象を与えやすい」という解説などを見て選ぶしかありませんよね。がんばります。
メイリオとMeiryo
あるときフォント一覧を見ていて、ふと
「え、Meiryoって…もしかしてメイリオ??」
と思い至りまして。
最初、まったく別のものとして認識していたんですが、調べてみると、「メイリオの英語表記がMeiryo」で、明瞭に読めるということらしい。
しかも、メイリオはWindows Vistaに搭載するために開発された文字だというじゃないですか。Windowsって、「Yu Gothic」とかのイメージが強くて、メイリオ=Microsoftのイメージなかったよ。。。
で、Meiryoを選んで文字を書いてみるも、なんかメイリオと微妙に違う。
すぐに「メイリオ meiryo 違い」で検索しました。
ほうほう、幅が全然違う!
よく見ると英語表記には必ず前述の幅狭フォントの証「UI」がついてるじゃありませんか!
UIつきのバージョンは英語表記になるようです。おんなじフォントの名前あるなー!って思ってたんですよ。「游ゴシック」と「Yu Gothic」も同じですよね!?
あーースッキリ。
ちなみに、メイリオを開発した河野英一さんは、33歳からロンドンに留学してタイポグラファーになり、デザインした書体が今のロンドンの駅名表示に使われてるというすごい人。
黒柳徹子さんもニューヨーク留学したのが30超えてからだったし、瀬戸内寂聴さんは50歳超えて恋愛に疲れたからと出家…
なんとなく、「30歳過ぎてからチャレンジするのは遅いかも」なんて感じていた自分の固定観念に気づかされて恥ずかしい気持ち。そうだった、これからの人生で今が一番若いんでした。今からできることはしたらいいじゃない!今始めるのが最速!と思えますね。
日本人に立ちはだかる高い壁
わたし、「Impact」のフォントもめちゃくちゃ好きなんですが、悲しいかな、アルファベットしかないんですよね…。
そして、最近またこの日本語フォントの壁を実感した出来事が。。。
わたくし、中学生のときにGLAYが大好きでして。先日、GLAYのメンバーが1人ずつCD1枚分の曲を選んだ4枚組ベストアルバム「REVIEWⅡ」をレンタルしたんですよ!(ミニマリストなので基本的にモノを所有しません)(嘘です)(ただデジタルデータで満足するタイプなだけ)
曲リストがパッケージの裏面に載っているんですが、そのフォントがメンバーごとに違っているんです。面白い演出ですよね!
しかし、よくよく見てみると、HISASHIの曲リストのフォント…アルファベット部分と日本語部分が違うフォントになっているではないか…
あ~~なんか惜しい~~!
しかしそれも仕方がないのかも知れません。
26文字×2(大文字・小文字)+数字と記号があればOKな欧文フォントと違い、日本語フォントは用意しなければいけない字数が半端ないですものね!
よくよく考えてみたら、何千という文字のデザインを考えるって、とんでもない作業量をしてくれてますよね!?タイポグラファーさん有難う…!
お気に入りの欧文フォントと、それに合う日本語フォントを見つける面倒くささも楽しんでいきたいものです。
いつも見てるあのフォント
パナソニックは「ヘルベチカ」がベース
ダウンロード:http://www.911fonts.com/font/download_HelveticaRegular_4864.htm
オシャレ(高級?)系に多い「オプティマ」
ダウンロード: http://www.materialand-ex.com/?p_mode=item&p_phase=detail&p_item=458
テラハ風になる「レターゴシック」
ダウンロード: https://www.wfonts.com/font/letter-gothic-std
ゴスロリ風ブラックレター系「オールドロンドン」
ダウンロード:https://fontmeme.com/jfont/old-london-font/
おしゃれを気取れる日本語フォント
はんなり明朝(レトロ・細め)
ダウンロード:https://typingart.net/?p=44
美咲フォント(ファミコン風)
ダウンロード:https://littlelimit.net/misaki.htm
コーポレート・ロゴ(テロップ向き・太め)
ダウンロード:https://logotype.jp/corporate-logo-font-dl.html
源ノ明朝(テロップ向き・明朝)
ダウンロード:https://source.typekit.com/source-han-serif/jp/
Rounded M+(シンプル・丸)
ダウンロード:http://jikasei.me/font/rounded-mplus/about.html
ピグモ(テロップ向き・へんなの)
ダウンロード:https://moji-waku.com/pigmo/
超極細ゴシック(おしゃれ・細い)
ダウンロード:http://font.websozai.jp/
マキナス(直線・細め)
ダウンロード:https://moji-waku.com/makinas/
「どれどれどんなの?」と気になった人へ。これね↓
フォントのほんとの魅力
さてさて、ちょっとフォントについて詳しくなっちゃいましたね!
この調子でどんどんハマっていきましょう!
YouTubeやテレビのVTRのテロップなどでも、いろんな文字を見る機会がありますが、ちょっとフォントを知ってから見ると、
「あ、これ絶対○○でしょ」
とか気づけて、楽しくなってくること間違いなしです!
むしろ、電車や街でポスターを見かけたとき、良いフォントを見かけると、
「え?これなんてやつだろ??」
といろんなところに興味が湧いちゃいますよ~!
今までと同じ日常なのに、今まで見えてなかった楽しさ・面白さに気づけるようになるって、なんかめちゃお得感ありません??
そういうことをどんどん増やして、この世界を楽しみ尽くしたいですよね~!
ではでは、また~!!