【おすすめ傑作選】ファザコンをこじらせてしまい、渋くてカッコイイ男たちが出演する名作について語りたいことがありすぎて1記事にまとめきれませんでした【イケオジ映画・後編】
ども、アリーです。
イケオジアンテナを立てていろいろ調べていたら、「えっあの人、こんな映画にも出てるんだ!」と見たい映画が増えていきます。
あぁこれが、イケオジの沼か…^^
イケオジたちは若いイケメンたちより人生経験を積んでいるので、出演作が多い&自分が気に入った作品(脚本)を選んで出演してたりしてるので、必然的に名作も多くなる、ような気がします。
「名作」って、
・エンターテインメント性が素晴らしく、明日への活力をくれるパターン
・感情を揺さぶられ、自分と向き合わせてくれるパターン
・人生や自分が見ている世界について、深く考えさせてくれるパターン
・社会の構造や歴史に興味を持たせてくれて、学びになるパターン
などなど、いろんな方向性がありますし、そのパターンによって、同じ俳優さんでも色々な面を見せてくれるんですよね。名優と名作、切っても切れない関係です。
昔はB級ホラーの中から名作を探すのにハマってた時期もありましたが、それは砂の中から金を探すようなものでしたから…。(もちろんその掘り出し物感を楽しむやつです)
イケオジ作品の名作率はそれよりも断然高い!これほんと!
というわけで、前回に引き続きイケオジたちを見ていきましょう~!!
その思慮深いまなざしに見守られたい「モーガン・フリーマン」
生年月日:1937年6月1日(78歳)
そこにいるだけで、頼りたくなってしまう、そんな懐の深さを見せてくれるのが、モーガン・フリーマンです。
この人が演じてるだけで、「ぜったい良い人だ」「信頼できる」と思わされてしまうのは、なんなんでしょう。
Wikiを見てたら、ディスカバリーチャンネルで宇宙について語る番組を持っていたりと、博識なようです。そういう知的なところも素敵!
そしてなんと、「そんなに欲しくないものを買わせるのは申し訳ないから」とCMには出ないらしい。本人も自分の信頼されやすさを自覚しているんだ…!自己理解が的確すぎる!こういう風に自分を信じられる大人になっていきたいものです。(アラフォー、人生これから)
オススメ①1994年(57歳)「ショーシャンクの空に」
かなり前のしゃべくり007で、北川景子が好きな映画に挙げていて「そういえば、名前は聞いたことあるけど見てなかったな~」と思って借りてみたこの作品。
冤罪で刑務所に入れられてしまった主人公が、襲われたり悪事に手を染めさせられたりしながらも、ひたむきに頑張ります。応援したくなるし、自分が恵まれていることにも気づかせてくれる…やっぱり長い間語り継がれるだけあります。文句なしの名作です。
モーガンはわき役なのですが、主人公よりもモーガンが幸せになれるのかどうなのかが気になる!という、そういう存在感です。
オススメ②1995年(58歳)「セブン」
※Youtubeでいい映像見つかりませんでした…
わたしに、サスペンススリラーの面白さを教えてくれたのがこの作品!!
当時大人気だったブラッド・ピットが出てる~という軽い気持ちで見始めたら衝撃でした。
七つの大罪に沿って進められる連続殺人犯を追う、刑事のブラッド・ピットと、そのバディのモーガン・フリーマン。荒くれ物の若い刑事と、冷静で温和なベテラン刑事、というバディものです。
暴走しがちなブラピに、そっと、でもしっかりと寄り添うモーガンの眼差しの、あふれんばかりの慈しみたるや…。
すこし描写がグロめですが、
「何が罪なのか」「自分は何を罪を考えるのか」
「罰するのは誰なのか」「罰を与えることは正しいのか」
みたいな哲学的な問いに向き合えます。
(有名な「SAW」シリーズも、同じように「ルールのある殺人」ですよね)(あっちは完全にホラー枠ですが)
ラスト、7人目の殺人。本当に度肝を抜かれました。
これはぜひ体感してもらいたいです。
見た目は変幻自在でも魅力は隠せない「ゲイリー・オールドマン」
生年月日:1958年3月21日(62歳)
私の中では「優しさと強さを芯に秘めたオジサマ」という立ち位置なのですが、昔は「ぶっ飛んだ悪役といえばゲイリー」というイメージに悩まされていたのだとか。
ええ??全然イメージない!と出演作を見てみたら、まさかの「シド・アンド・ナンシー」のシドやってたんですか…!?
しかも、本人の性格は本当に大人しいタイプのようですから、その演技力の高さに脱帽です。
それと、悪役にこそ魅力がないと作品って成り立たないところありますよね??
つまり、ゲイリーは演技力と魅力、両方兼ね備えてるということですよ。頷きすぎて首がもげるくらい納得です。
今ではどちらかというとクリーンな役のイメージが強い気がします。一度定着したイメージを覆せるのもすごいですよね。
オススメ①2004年(46歳)~「ハリー・ポッター」シリーズ
Q:ハリポタ1のイケメンといえば?
A:そう、みなさんご存じ、シリウス・ブラックですね!
シリーズものの大作映画って、3作以上出られちゃうと、もう追える気がしなくなりませんか…?わたしはそれで長い間ハリーポッターも敬遠してきました。(ロードオブザリングやスターウォーズもです。漫画で言うならジョジョシリーズとか)
しかし、遡ること数年前。フットワークの軽い友人から「ユニバーサルスタジオジャパンにハリーポッターのエリアができる!一緒に行こう!」と誘われまして。せっかく行くのなら!と、作品への礼儀を貴ぶオタク魂に火がつきました。シリーズ全作見て勉強していかないと、という使命感。
そこからはGEOやビデオオンデマンドを駆使して、ハリーポッターを見続ける日々。
もう今更語る必要もないと思いますが、話は面白いです。家でメイクしてるときとかに、ついつい、正しい「ウィンガーディアムレディオーサ」と、ロンが間違えてた「ウィンガーディアムレディオー”サー”」の両方の発音で唱えてみたりしてしまうほどに、です。(残念ながら何も起きませんでしたが…)(杖がないからだよね)(買わないと)
「いまいちイケメンは出てこないけど、なんだかんだやっぱり有名どころは面白いなぁ~!続き見たくなるわ!全然苦痛じゃない!」と見進めていたその時。
アズカバンの囚人で出会ったシリウスさんのカッコ良さったら。
ちょっとやんちゃなオジサマって、良いよね…!
ただ、シリウスさんはやんちゃが過ぎるところがあるというか、わたし、人間的にはスネイプ先生激推し芸人なので、過去の話とかを見ていると、「スネイプ先生にいじわるするのやめてよう」という気持ちにちょっとなります。笑
スネイプ先生の「多くの人に誤解されても、自分の信じるものを守る」という不器用で真摯な姿に涙した人、多いと思います。。。
シリウスさんも濡れ衣で監獄に入れられてしまう=多くの人に誤解されているのですが、なぜか「この人は誤解されても大丈夫!」と思わせてくれるのがすごいところ。ある種の図太さ?があって、だからこそ頼りになる感じはありますよね。
オススメ②2005年(47歳)~「ダークナイト トリロジー」
わたしが初めてゲイリーを認識したのがこのバットマンシリーズでした。
バットマン陣営との関係性と警察内部の腐食に思い悩みつつ、街を救うために奮闘する「ゴードン警部」の姿の虜になりました。
このダークナイト トリロジー、今回のイケオジ特集で取り上げてる「リーアム・ニーソン」も「モーガン・フリーマン」も出ているという、イケオジ大豊作映画です。その中でもゴードンさんは、一番立ち位置が微妙で目が離せない存在なのです。
コミックスの設定的には「初老」となってましたが、この時ゲイリーまだ40代だったんですね。順当に考えると、若いのでは、ってかんじですが、全然合ってました。
むしろ、ゴードン警部にゲイリーをキャスティングしたからこそ出た魅力がありますよね。キレたらどこまでやるかわかんなくて、見ててハラハラするかんじとか。数多くの悪役を演じてきたゆえに出せた雰囲気なのかもしれない…。昔取った杵柄??
オススメ③2017年(59歳)「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」
『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』30秒予告編
ミーハーあるあるすぎて恐縮ですが、こちらもアカデミー賞で話題になってたので知りました。「特殊メイクで日本人がオスカー、へぇ~!」って。
それで主演の名前を見たら「えっ!あのゴードン警部がチャーチル!?」って。なりました。
ゲイリーはこのためにチャーチルの話し方とかめちゃくちゃ研究したそうです。しないわけないよね、とは思いますが、実際その努力の仕方って難しくないですか?
どうやったら似るかなんて、「この本読んで、その練習法したら良いですよ」っていう教科書的なものがないから手探りなわけで…。
どの仕事にも、そういう「今までした人がいないこと」をやる局面ってあるとおもうのですが、映画などのクリエイティブな世界はそれが顕著ですよね。
想像の中の人物(キャラクター)を体現するのもすごいですが、「実在の人物」という正解がある上で演じるというのも、一般ピーポーには想像できないようなプレッシャーがあるとおもうんですよ。
また、 ゲイリーの口元をチャーチルに変えるメイクを担当した辻一弘さんも、しゃべりやすいようにできるだけ口周りのシリコンを薄くしようとか、いろいろ試行錯誤されてます。
こういう、キャストの演じるための努力と、それを支えるスタッフの技術力が合わさって映画って出来てるんだよねぇ…と思うと、尊すぎて胸が苦しいです。
(「鉄の女の涙」でサッチャーを演じたメリル・ストリープも、相当寄せていってますよね?顔まで似るのほんとにすごい)
映画の中で、多くの兵士を犠牲にしなければならない苦渋の決断をしたチャーチルさんですが、その犠牲になる兵士たちがいる戦場を舞台に描かれた映画「ダンケルク」も見逃せません。(監督は「ダークナイト トリロジー」「インセプション」などのクリストファー・ノーランです)(新作の「テネット」も楽しみすぎる)
イケメンからイケオジ、そして愛しいおじいちゃんへ…
映画の中のイケオジたちは、総じて「何か守るもの」のために戦う姿を見せてくれます。それが人によって、「家庭」だったり「街や国」だったりの違いはあるものの、みんなヒーローです。
そんな、自分自身もヒーローである彼らですが、若いイケメンヒーローたちが主人公の場合は「師」のような存在として寄り添い、叱り、見守ってくれます。その姿もまたカッコイイ。。。
昔はただの(?)イケメンヒーローだった彼らが、数多の経験を積んで渋いイケオジヒーローになったんだと思うと、その過去でごはん何倍いけるんだっていう話です。映画の深みは、イケオジでできているといっても過言ではないですよね。(異論は認める)
そして、そこから更に人生の糧を増やしていくと、身体は少し衰えても、心が磨かれている素敵なおじいちゃんになっていくわけですよね。
そして、イケオジ好きのみなさん、よく聞いてください。
ハリウッド俳優ほど顔が整っていなくとも、映画のキャラクターほどカッコよくなくても、わたしたちの周りにもイケオジはいます。いや、イケオジは、作れるんです!!
人間にはミラーニューロンという機能があり、「カッコイイね」と言われるとカッコよくなっていくのです。(カワイイも然り)
なので、今後「お、これは伸び代があるな」というイケオジ予備軍を見つけたら、ちゃんとその人の良いところを褒めて、伸ばしてあげましょう。数年後、数十年後に「イケオジ」として花開くことでしょう。(まるでシティーハンターの冴羽遼のような手法です)
そして、イケオジを作ると同時に、自分自身もイイオンナを目指して、今日も明日も笑顔でがんばっていきましょう~!!
ではでは、また~!
イケオジ特集、前編はこちら