前回までの流れはこちら↓
何のための薬?種類まとめてみました
基本的には、治療の周期によって、適した女性ホルモンを薬で補充する生活です。1つじゃだめなの??という種類、量が処方されます。
だんなさんは「やばいな、それ。ヤク中やん笑」と笑い飛ばしてくれるので、わたしも楽しくヤク漬けになって妊活に励めます。(わたしの目には、彼の背後の「がんばってくれてありがとうな」というマンガでよくある心理描写の文字が見えています)(妄想力限界突破)
というわけで、山のように処方される薬の一覧です!
その目的を理解しておくと、日々の投薬に前向きになれる気がします。
注意していた副作用や、実際の使用感もメモしてありますので、参考までにどうぞ!
カバサール
方法:夜に内服(週に1回)
効能:プロラクチンを少なくする
プラノバール
方法:内服薬(1日1回)
効能:黄体ホルモンと卵胞ホルモンを補充する(中用量ピル)
妊活中は、
・採卵する前の周期の生理終了後(本来なら排卵の時期)の2週間
・採卵後、新鮮胚移植を見送った際に生理を誘発するために12日間
にお世話になりました。
基本的な使われ方は「生理や排卵のタイミングをコントロールする」ことに使われてるみたいですね。
個人的な感想としては、これを飲んでると、自分の身体が認識してるホルモンバランスと、実際のホルモン量が違うんだろうな、って感覚がありました。
なんとなく気分がそわそわしっぱなしで、常に動悸がありました。寝るときとかね、横になってるのにバクバクしてるの。常にホラー映画の主人公みたいな気分で過ごせます。
ピルでよく言われる、むくみがほとんどなかったのは救い。
ブセレリン
方法:点鼻薬(1日3回)
効能:卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)を補充する
鼻炎の薬の「ナザール」みたいに、鼻の穴に霧状の薬を噴かせて粘膜から成分を吸収するタイプです。
成分としては、ほぼゴナトロピン系と同じで、注射するよりも次の周期への影響がすくないのだとか。(わたしの場合は注射も同時に処方されてたので、影響の度合いはわからず)
ただ、わたしはこの薬がめちゃくちゃ怖かった…!!
その理由は、副作用に「抑うつ症状」っていう記載があったから。
人生やる気だけでなんとかしてるタイプの人間が、やる気なくなったらどうなるの?という恐怖。笑
実際、なんとなくアンニュイだったり、自分の至らなさが目に付いたり…という感じはありましたが、そんなときは伝家の宝刀のように
「おっとあぶない!この気分、薬のせいやん!」「むしろこの副作用が出るくらいちゃんと摂取して、わたし、えらい!」と言い聞かせて、意識的に淡々と行動するなど気を紛らわせて乗り越えました。
薬じゃなくても、なんとなく気分優れない日は、実は「雨が降ってるから」とか、じぶんではどうしようもないことに影響されてることって多いですよね。
そういうときも「あ、わたし今ちょっと雰囲気に飲まれてたな~」と自覚すると、ちょっと持ち直して「今やること」に集中できたりします。
アンニュイな気分になりたいから悲しい映画見たりするときもありますが、そうでないときは「自分の機嫌を自分でコントロールする」って大切ですよね!
hMG
方法:筋肉注射
効能:卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)で卵を育てる
こちらは、採卵でたくさんの卵が採れるよう、375単位を10日間毎日注射しました。
自分で注射できれば、通院が減らせます。一般人が合法で注射打てることなんて、なかなかないので、「自分で打ちますか?どうしますか?」って聞かれたとき、迷わず「自分で打ちたいです!」って答えました。
看護婦さんに注射の打ち方教えてもらって、そのときに「大丈夫そう」と思われたら、日にち分の自己注射セットを用意してくれます。刺すときに怖がってしまうと、ドクターストップならぬ、ナースストップで「自己注射不可」と判断されることもあるようです。
わたしは無事に自己注射OK認定をしてもらいました。
注射器で生理食塩水を吸い、粉の薬が入った瓶に入れ、それを吸い…それを容量分繰り返し、自分に刺す。マッドサイエンティスト感が味わえます。
なかなかない経験で楽しいのですが、しかし、5回以上になるとさすがに飽きてきます。ただ、それでも通院するよりは楽だと思える人には、「自己注射」おススメです。
わたしの場合、最初は「フェリング」で最後の方は「あすか」っていう名前のものを処方されました。「あすか」の薬剤の方が、若干痛い気がします。
hCG
方法:筋肉注射
え?上のと同じでは??と思った方、鋭い!ゴナトロピンの別Ver.です。
妊活中、よく出会う注射の成分です。
排卵させるときには、5000単位。
着床させるときには、3000単位を数回。
体調的には、そんなに崩れないイメージです。
プロゲデポー
右側のピンク色のラベルの瓶がプロゲデポー(左側はhCGの粉とその溶解液)
⇒つまりこれは着床セット
方法:筋肉注射
効能:黄体ホルモン(プロゲステロン)を補充して着床しやすくする
プロゲステロンを補充する→子宮が柔らかくなって着床しやすくなるという戦法。
油で溶かしてある薬なので、自分で生理食塩水に溶かす必要はありません。自己注射するときは1ステップ少なくて楽…かと思いきや、「水じゃないから痛いかも」と看護師さんから忠告が。
自己注射のときに刺す場所はお尻一択なので、お尻を労わるためにも、人に注射してもらうときは肩にしてもらう派のわたくし。
肩のほうが痛みを感じやすい=「これを耐えられたら、自分で打つときはこれより痛くないから大丈夫!」という謎の願掛け(?)もしています。
というわけで、初回、肩に注射してもらったんですが…
衝撃的な痛さでした。人生史上「一番痛かった注射」と言えます。
いえ、刺して薬剤が入ってくるときもまぁまぁ痛いんですが、それよりも、そこから数日、そちらの肩を下にして寝転ぶと強い筋肉痛のような痛みに襲われる…という地味にいやな痛さ。笑
少しトラウマになり、自己注射するときはかなり気合が必要でしたが、お尻だと全っ然、まったく痛くありませんでした。肩が痛みを感じやすいのは本当だったんですね…(今までそんなに痛いとおもったことなかった)(鈍感)
もしや、もみ足りなかったのでは!?という可能性もあるので、みなさん、ほんとに筋肉注射はよくもみましょう!!
(追記:2度目の移植時に再度肩に打ちましたが、やっぱり痛い。歴代で一位の痛さ。腕を持ち上げてるだけで痛い。揉んでも痛いけど、揉まないとさらに痛くなるので、気がついたときには常に揉みましょう)
それと、まったく妊活に関係ないんですが、「プロゲデポー」という名前について…
ゲーム「ロマンシング・サガ2」のキャラクター名「アンドロマケー」や、ギリシャ(ローマ?)神話あたりの女神を彷彿とさせる名前で少しテンション上がりますよね。(え、上がらない?)
ペラニンデポー
方法:筋肉注射
効能:卵胞ホルモン(エストロゲン)を補充して内膜を厚くする
黄体ホルモンと卵胞ホルモン、プロゲデポーとペラニンデポー…ONE PIECEでいうゾロとサンジ的に「双璧をなす」感じなんでしょうかね??
2回目の移植前の診察で「内膜がちょっとまだ薄いので、注射打ちましょう」ということになりました。
1回目のときはなかった処置です。それまでの薬の処方とかは1回目と同じだったんですが、身体の調子によって反応が変わってくるんですね〜。
ちなみに、プロゲデポーの二の舞にならないよう、めちゃくちゃ揉みました。大丈夫だったと思ってたんですが、そういえば、ずっと左肩に違和感が…もしや…(神経過敏w)
ルトラール
方法:内服薬(1日に3回)
効能:子宮内膜をふかふかにする
・移植に向けて1回1錠
・移植後は1回2錠
この薬の服用によって、移植のタイミング(子宮内膜の状態)をコントロールするようです。
なので、飲み忘れは絶対にNG!!
「○日の夜から飲み始める」など、かなり厳密にスケジュール組まれているので、リマインダーなど使って飲み忘れを防止しましょう!
エストラーナ
方法:貼付薬(2日に1回貼り替え)
効能:卵胞ホルモン(エストロゲン)を補充して子宮内膜を厚くする
一度貼ったら2日間貼り続ける薬。薄さは、子供の時に蚊に噛まれたときに貼った、アンパンマンとか書いてあるシールくらいです。
最初は2枚とかなんですが、MAX8枚貼りました。
下腹部指定(お尻もOKとはいいつつ、効果は下腹部の方が高いらしい)です。かぶれないように、毎回場所がズレるように貼ります。ですが、いかんせん場所が限られているので、2日後には同じ場所に貼ることになったりして、乾燥で粉をふいたりします。
貼る前に保湿すると剥がれてしまうのでNGですが、貼ったあと、前回貼ってた場所の保湿をしっかりして労ってあげましょう。。
あと、わたしと同じく子宮腺筋症がある方は注意!
6枚以上になると、「え?生理ですか??」っていうくらいのものすごい腹痛に襲われます。
先生に伝えたら「子宮の動きを作るから、腺筋症があるとどうしても痛みは出るね…痛み止め出そうか?」と対処してくれます。薬をもって薬を制す、みたいな状況ですが、つらいときは頼りましょう。
ロキソニンは、子宮の収縮作用もある=着床の妨げになる可能性もあるらしく、培養士さんから「移植後の服用は避けた方が良いかも」とアドバイスされました。
(一応、移植後もこのエストラーナテープを貼りますが、4枚だったのでロキソニンに頼らずに乗り越えられました)(同じ4枚でも、子宮内膜増やしていく段階と、維持する段階では前者の方が痛みを感じやすい気がする)
ウトロゲスタン
方法:膣剤(1日1〜2回)
効能:着床を助ける
移植後の着床を手助けするために処方されるようです。
かなり大きい(し、パッケージにも書いてある)ので間違えないと思いますが、「飲んではいけません」。笑
薬の処方サイクルをまとめると?
採卵前 | 採卵後 | 移植前 | 移植後 | |
カバサール | 1錠/週 | 1錠/週 | 1錠/週 | 1錠/週 |
プラノバール | 1錠/日 | 1錠/日 | - | - |
ブセレリン | 3回/日 | - | - | - |
hMG | 1回/日 | - | - | - |
hCG | - | - | - | 2回 |
プロゲデポー | - | - | - | 2回 |
ペラニンデポー | - | - | (1回) | (1回) |
ルトラール | - | - | 1錠3回/日 | 2錠3回/日 |
エストラーナテープ | - | - | 2~8枚/2日 | 4枚/2日 |
ウトロゲスタン | - | - | - | 1~2回/日 |
一日に複数回、摂取しないといけないもの(赤文字)は、ほんとにリマインダー必須です!
あとは、毎日じゃないもの(青文字)も、普通に飲み忘れ(注射し忘れ)注意ですね。
移植後の薬の多さが際立ってますが、体調の優れなさがつらかったのは「採卵前」!!
あと、移植前もだるさを感じやすいとおもいます。
自分がどのサイクルにいるか、どういう症状が出やすい薬を処方されてるのかを把握しておくと、気分や体調に飲み込まれずに過ごせる、かも、知れない。そうであって、欲しい。笑
副作用をまとめると?
つらいときは名言に背中を押してもらおう

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