じんせいの攻略本(になりうるかもしれない)

やり込み要素いっぱいの「じんせい」というゲーム。その楽しみ方を伝えるブログ。「きっとなにかのやくにたつから…」

【高齢出産妊活】まさか自分が!?切迫流産からの心拍停止。感情の波をどう乗り越える?【流産】

どうも、アリーです!

 


マンガやゲームや映画の主人公たちって、いつも困難に立ち向かってますよね。

 

 

満身創痍でも仲間や自分の信念のために立ち上がって戦い続ける姿を見ていると


「体調悪かったり、つらかったりしたとき、お前もこいつらみたいに前向きに行動できるのか?」


と挑戦状を叩きつけられてるような気がしていました。

 

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先の見えない状況を打破するために「足を失う」という犠牲を払おうとする、ONE PIECEのゾロと、映画「SAW」のゴードン。

同じ手段を選んでるのに、かっこよさと痛々しさがすごい差になってる不思議。



 

 


とはいっても、とてもぬるま湯な人生を歩んでいる凡人のわたしだと、つらいこともそうそうないし…


もう三十路も過ぎるとそうそうショックも受けませんよ〜


と、思っていたんですが、この度、けっこうつらい出来事を経験しました。

 


「流産」というやつです。

 

 

あんまり重く悲しくならないように、でも淡々としすぎてもなぁ~ってかんじで、塩梅が難しいなぁと思いながらも、今の素直な気持ちを書いてみます!よかったらお付き合いくださいな。

 

 

 

 

 


友人の「流産」

 

今年36歳。

妊活していると、ここから出産できる確率がどんどん下がるんだ、ということをひしひしと感じる年齢です。

 

とはいっても個人差はあるし、ふっつーに周りの人たちもこれくらいで産んでるし、けっこー身体に気をつけてるし、まだまだ大丈夫でしょ〜!


という気楽な気持ちでいました。

 

 

そんな中、数ヶ月前に、同い年で経産婦の友達から

「今、切迫流産で仕事休んでて、家事も全部お義母さん(近所に住んでる)に任せてずっと横になってる」

という話を聞きました。

 

「切迫流産」ってなんとなく聞いたことはあったけど、詳しく知らないな〜と思い調べたら、簡単に言うと「流産なりかけ」ってことなんですよね。

 


ただ、妊娠初期の流産は85%は染色体異常が原因っていうのは知っていたので、

「残りの15%の可能性をなくすために出来ることをしてる状態なんだ」と理解しました。

 

 

その後しばらくして「体調どう?」と連絡したのですが、残念ながら「12週で流産」してしまったと…

 


「流産ってほんとにあるんだ」という当たり前の事実を認識したのと

「なんて声をかけてあげたらいいんだろう?」っていうもどかしさを感じた出来事でした。

 

 

 

わたしの「流産」


体外受精2回目。

移植の10日後に無事妊娠反応が出ました。

 

 

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5週で胎嚢(赤ちゃんを包む袋)を確認。


体外受精の場合、出血することが多いんやけど、もし生理よりも多い量が出たら、夜中でもいつでも病院に電話してね〜」

と言われて過ごしていたら、茶色いおりものが!

 


「あーこれね!でもまぁこんなもんか」と思ってましたが、


その後、少しですが鮮血も確認。正直ちょっと不安を感じました。

 

 


1週間後の6週には心拍確認できました。

しかし、出血があるから止血剤出しておくね、と。

 

「どうして出血するんですか?」と聞いたら

「理由は難しいけど、状況としては切迫流産ですね」と返答が。

 

 

なるほど…これが切迫流産。

じわりと冷や汗のような脂汗のようなものが湧き出るのを感じました。

 

「できるだけゆっくり過ごして下さい」「買い物とかは重たいもの持っちゃいやすいからやめておくとかね」とアドバイスされただけでした。

 


ほんとに、できることってほぼないんだな〜
赤ちゃんの運命次第ですよね〜


と、ぼんやり思いました。なにがあっても、じぶんを責めるのだけはやめよう、と予防線を張る意味も込めて、言い聞かせてたところもあります。

 

 

 

そして、1週間後。


「赤ちゃんに良くないことが起こったみたいですね…」
「心拍確認できないね」

ということで、流産がわかりました。

 

 


感情のビッグウェーブに身を任せ

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このときのベジータに比べれば、わたしの状況なんて全然甘っちょろい気もしてきますが、でもそのときはやっぱり相当つらかったのです。

 

わたしの場合、妊活の報告を逐一している人が何人かいるので、その人たちに

「心拍停止になりました…うわーん慰めて〜」

と、診察室から出てすぐのタイミングでLINEで報告しました。

 

 


正直、この時点では

 

「心拍停止」「流産」

=残り1つしか卵ないし、また採卵しないといけない

=またお金かかる

=ホルモンバランス崩れて体調も悪くなる

 

という現実がつらいな〜という、ある種の悔しさのような感覚でした。

 

 

 

だけども、ずっと応援してくれてる人達の、わたしの心に寄り添おう癒そうとしてくれてるメッセージが届いたとき


「あ、わたし妊娠が終わっちゃって寂しくて悲しいんやな〜」


と、時間差でじわ〜と感情が湧いてきました。

 

 

 


で、その時に思いました。

 

友達の流産の話を聞いたとき、全然気の利いたことを言えなくて歯がゆかったけど、そうじゃないのかも、と。

 

 


実際に流産を経験してみて

「人に聞いてもらえて、それだけで良かったな」

って思えたんです。

 

 

聞いて嬉しい報告じゃないのに、それをただ受け止めてくれる有難さ。

相手からの言葉からは、慈しみの気持ちが伝わってきて、正直”なんて言われたか”なんて全然重要じゃなかったんです。

 


「親身になって聞いてくれる人がいる」

それだけでかなり救われた気がします。

 

 

 

そこから15分くらい泣きながら運転して(ヤバいやつ)、帰宅。


届いてる優しいメッセージにまた涙…


涙で感情をデトックスできたのもありますね。

 

 

 


旦那さんのケア

ソース画像を表示

旦那さんにはもちろん1番先にLINEで報告していました。


仕事を終えて帰ってきてからも改めて直接伝えたんですが、そのときにはもう落ち着いていたので涙もなく、

「悲しいから、とりあえずハグしてくれ!」

と強要しました。

 

”30秒のハグで、1日のストレスの3分の1がなくなる”という話をどこかで小耳にはさんでから、採用しています。(90秒ハグしたらストレスがゼロになるというわけではないらしい)(ざんねん)

 

 

 

そのとき「今回でいけたと思ったのにな」とこぼす旦那さんのしょんぼりした姿をみて、


あ、この人もほんとに子供を楽しみにしてくれてたんだな〜と実感しました。

 

 


正直、妊活って男の人の出番少なすぎじゃないですか。

 

精子1回出したらあとはすることなし(精子を病院に届けるのはわたし)

注射バンバン打たれる(むしろ自分で打つ)のはわたしだけ

薬で体調崩れるのもわたしだけ

通院で時間取られるのもわたしだけ

 

 

それに対して興味も心配もとくになさそうにして、「まぁがんばれ!よろ!」くらいの態度を見てると

 

「こっちの苦労わかってるかー!?」
「ほんとに子供欲しいと思ってんのかー!?」


と言いたくなるときもあったんですけども。

 

 

今回、がっつりと喪失感を感じてる姿を見て、「この人もほんとうに”子供がいる未来”を楽しみにしてくれてたんだ」と、ちょっと安心したところもあります。

 

 

 


妊活してると

「もっと早く本気で取り組んでたら良かった…」

と後悔することも多いんですが、

 

 

正直、今このタイミングじゃなかったら、旦那さんは ”自分が子供を欲しいと思ってる” という自覚も持ててなかったんじゃないかな〜と思います。

 

 

だからきっと、わたしたちにとって

【今がベストで、今しかなかった】

んですよね。

 

 

 

 

何転び何起きかわからんな!

去年の初めからスタートして、現在で通院60回を超えました。


タイミング療法
人工授精

そして、体外受精

 

何度、「生理がきました!ざんねん!」という経験をしたかもう定かではありません。笑

 

 

今回は、一度「妊娠できた!」と上がったからこそ、「流産!」と落ちる衝撃も大きかったんですよね。

(位置エネルギー…中学の理科ですね)

 

 


ただ、こうやってブログに書かせてもらうことで

「自分の状況を客観的に見てみよう」
「悲しいことも悲しすぎないネタにしよう」

という気持ちになれて、おかげで落ち着けたところ、めっちゃあります。

 

 

なので、ここまで読んでくれたあなたのおかげでまた救われてます。ありがとう!

せっかく読んでくれたのに、悲しい気分になってもらうのは忍びないとおもって、できるだけポップに書いたつもりですが、どうですかね~。笑

 

 

 

おんなじように流産を経験した人はたくさんいるけれど


どんなふうに感じるか
どんなふうに乗り越えたか


は人それぞれで、そういう違いこそ、人間の興味深いところ!

 

と、この話も「その中の1つのパターン」として見てもらえたら嬉しいです。

 

 

 


卵から赤ちゃんになるかと思いきや、ただの細胞片として出て行ってしまいましたが、


彼?彼女?は、確かに生きてて、わたしとは違う命が自分の身体に入ってたというのは、やっぱり不思議です。


まだ次の挑戦もするけれど、そのときのそのDNAの組み合わせはもう同じじゃないし、一時でも共に過ごせて幸せでしたよ~ありがとう!と伝えたい。

 

 

というわけで、まだもうちょっと妊活がんばってみます!

 

ではではまた〜!