【高齢出産妊活】タイミング療法から人工授精に切り替わるまでの紆余曲折をまとめてみた【子宮筋腫&内膜症】
ども~、アリーです。
人生の流れに乗って結婚したのが10年前…
自分の趣味の時間も充実、友達と遊ぶのも楽しい、だんなさんとも旅行行ったりゲームしたり幸せ~とおもってたら、あっという間に時が過ぎていました。
え?わたしいつの間に精神と時の部屋はいってたん?????というレベルです。
さすがに本腰入れて妊活しよ!と思い立ったのが、2019年1月。34歳の冬。
本日はそこからの流れと、かかった費用や発覚した障害をまとめてみました~!
意外に知らない?妊娠するまでの卵と精子の動き
まずは妊娠するまでの身体の中で何が起こってるのか、知りたくありません??
妊娠(排卵から受精、着床まで)をストーリーにするとこんな↓かんじです。
卵ちゃんが大きくなって、住んでいた卵巣マンションの一室の卵胞から外の世界に飛び出した(排卵)とき、卵管さんがあの手(のようなところ)を振って「こっちこっち~!いい男紹介してあげる♡」と、呼び込む(まさにキャッチ)。
精子くんは、ライバルでもある大勢の仲間たちと共に未知の世界を手探りで進み、膣と子宮と通し越してたどり着いた先に卵管さんが。「あら、待ってたのよ~いい娘紹介したげるわ」と声を掛けられる。
そして卵管さんの紹介で出逢って意気投合した卵ちゃんと精子くん(授精)。散歩がてら子宮に向かって歩いていきます。そこで精子くんが「あれ?俺さっきここ通ったぞ」、卵ちゃんは「え~わたし初めて!」なんて会話をしながら、そこにあったふかふかのソファ(内膜)に座り、二人はゆっくり愛を育むのでした~(着床)。めでたしめでたし!
ところが不妊の場合、
・卵管さんが卵ちゃんを呼び込めなかったり(チョコレート嚢胞による癒着など)
・精子くんが卵管さんのところにたどり着かなかったり(精子の数や運動率)
・内膜ソファがガッチガチで座ってもらえなかったり(子宮腺筋症)
…ということが起こるわけですね。
わたしは、
・排卵しても、卵管にキャッチされないと意味がない
・精子と卵が出逢うのは、子宮ではなく卵管
という事実を最近知ってびっくりしました。
排卵してたらOKちゃうんかーい!
子宮通り越して卵管まで進まないかんのかーい!
ってね。。。思った以上にいろんな障壁を乗り越えて出逢うんですね…
わたしもあなたも、ほんとに「存在が奇跡」ってよくわかります。今日もがんばって生きていこう。
不妊治療の大まかな流れ
基本的には
タイミング療法6回
↓
人工授精6回
↓
…という流れらしいです。
なぜ6回かというと、タイミング療法の場合、タイミングが合えば妊娠する確率=通常20~25%。単純に考えて4, 5回で妊娠するはずってことなので、6回を目安に次のステップに進むわけですね。
人工授精は、頸管粘液が少なかったり精子の量が少なかったりで迷子になりがちな精子を「確実に子宮に届ける!」というアプローチです。6回で妊娠する確率は90%とか。
で、その次のステップとして体外受精があるわけですね。うまく排卵できてない(卵が卵管までたどり着けてない、など)の可能性があって、人工授精でも妊娠しなかった場合、選択肢になってきます。費用が数十万円~数百万と高額なのが難点!
人工授精の段階でAMH(残りの卵の数チェック)の検査をして、多ければ人工授精を6回以降も続けたり、少なければ早めに体外受精に進んだり…という判断をすることもあるようです!
実際に妊活に挑戦してみた
妊活を始めてから1年4か月が過ぎた現在、トータルの通院回数は30回を超えましたが、まだ妊娠してません。ざんねん!
けれども、妊活のひとつのパターンとして参考にしてもらえるかもなので、ちょっと流れをまとめてみました~!
【妊活1ヶ月:通院1~3回目】
いわゆる「ブライダルチェック」みたいなものを一通りしました。
♀:生理じゃないときに、子宮の超音波検査
(内膜の厚みや子宮筋腫の有無などチェック)
♀:生理のときに、血液検査
(ホルモンの量、性病の有無などをチェック)
♂:精液検査
(精子の量や運動率をチェック)
先生から
「精液検査は奥さんが生理のときにしましょう」
=「排卵が近いときはセックスしときましょう」
というアドバイス?をもらったので、その通りにしました。(先生は「セックスする」ことを「タイミングをとる」とスマートに表現してくれます)
【妊活2~5ヶ月:通院4~16回目】
タイミング療法を6回繰り返しました。
タイミング療法の流れは以下の通り。
1回目の診察:生理開始から10~14日目(生理の周期によります。次の整理予定日の16日前くらいが目安な気がする)
・超音波検査で卵の大きさをチェック
・タイミングを指示
★ばっちりタイミングをとる!
2回目の診察:1回目の2~4日後くらい
・排卵したかチェック(超音波検査で分かりにくければ血液検査)
・卵が十分な大きさでまだ排卵してなければ排卵誘発剤打つことも
※わたしの場合は、卵が見えにくかった(排卵しない卵も見えていた)り、頸管粘液や内膜の厚みだけでは排卵したかどうかが判断しにくいということで、血液検査で排卵をチェックすることがありました。
★さらにタイミングをとることも!
3回目の診察:2回目の1週間後くらい?
いま通っているクリニックでは検査の機械がまだ導入されていなくて、検査結果を聞きに行くというステップが入ると、1回のタイミング療法で3回通院することも。
タイミングをとってから「3週間以上」生理が来なければ妊娠したのでは!?と思っていいらしいですが、ばっちり予測通りに来る生理さん…真面目か??笑
この流れを6回繰り返しします!
【妊活6ヶ月:通院17~20回目】
タイミング療法を6回して妊娠しなかったので、10代から付き合ってる「子宮筋腫」の位置が悪さをしていないか、MRIで確認することに!(超音波検査では、あるのはわかるけど、どこにあるか明確にはわからない)
検査の結果。
筋腫より
「チョコレート嚢胞」と「子宮腺筋症」
の方が気になるぜ?
との所見を頂くことに。
えっ?なにそれ??
最初のストーリー仕立てでいうと、「卵ちゃんが卵管さんに呼び込んでもらえない」のと、「内膜のソファがガッチガチ」ってことですね。
この子宮腺筋症、わたしの場合は子宮の後ろ側だけということで、手術はなしで妊活続行できることになりました。
※くわしくは後述の「妊活あるある問題集」で!
【妊活7ヶ月:通院なし】
検査でバタバタしたからか、タイミング療法6回終わって気が抜けたのか、ちょっと疲れてしまったのか…
この月は通院をしてませんでした。そんなときもある。むしろ、ちょっと休憩できて良かったかもしれません。
【妊活8ヶ月:通院21~24回目】
ここで心機一転(?)夫婦で今後の方針を相談に行きました!
これまで何度かホルモン剤を使ったからか「排卵されずに残ってる卵」らしきものがいくつかある状態になっているし、チョコレート嚢胞はあるし…ということで、先生から
「ここまでガンガン行こうぜ!でやってきたけど、1度ピルを飲んで体を休めよう」
という主旨の提案が。(ピルで排卵を止めると、残ってる卵が吸収される、らしい)
ピルを飲むことで身体のホルモンを整えることによって、妊娠しやすくなるという話も聞いたこともあったので、やってみることに。(整え方としてはとても乱暴だけども、やれることはやってやるという心意気!)
さらに、ピルの服用によって先述のMRI検査で発覚したチョコレート嚢胞やそれによる癒着、子宮腺筋症が改善する可能性もあるらしく。
気持ち的には、すぐにでも人工授精にステップアップしたかったんですが、「急がば回れ」ってやつですよね。
【妊活9~14ヶ月:通院25~28回】
【妊活15~16ヶ月:通院29~36回】
費用ってどれくらいかかってるんだろう?
毎回そんなに負担じゃない額を払ってる感じだったのであんまり総額の意識したことがなかったというのが正直なところ…
いくらになってるのか気になってきたので、家計簿で現時点での総額を改めて確認してみました!
期間1年4か月
通院36回
ブライダルチェック
ほぼ毎回の超音波検査
ちょこちょこある血液検査
結構な回数のホルモン注射
MRI検査
6ヶ月のピル処方
2回の人工授精
3回の精液検査
しめて
_人人人人人人人_
> 約15万円 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
でした!
超音波検査だけのときと、超音波検査+血液検査、超音波検査+ホルモン注射…などでちょこっとずつ差はあるものの、ほぼ変わりません。だいたい1回の診察は2000~4000円です。
ホルモン注射とかすると高くなりそうなものですが、注射する=処置をするってことで、超音波検査が保険適用になっている?のか、結果としては費用的にあまり変わらないという事実。
MRI検査はやっぱり高いですね~約8000円かかりました。
ピルは、昔飲んでいたときは1ヶ月分3000円くらいでしたが、ジェネリックになったからか1ヶ月分1300円くらいに安くなっていました。
人工授精は1回18000円程度。そのとき必ず精液検査をしてくれるので、プラス3000円になり、合計2万円超ってところですね。
妊活あるある問題集
①子宮筋腫
名前はよく聞きますよね??
腫れてるコブみたいなもの…っておもっておけばいいかと。場所によっては不妊の要因になるようです。
これが、精子の通り道にあると、障害物になってしまったり。
手術で取れます。6cm以上で、頻尿などの症状が出てきたら、手術で取るのがベターなようです。
しかし手術してしまうと、最低6ヶ月は妊活ができなくなります…!高齢出産確定の身にはつらいロス!
わたしの場合はサイズが4cm程度で妊娠希望なので、できれば手術はしない方向で進めたい…どうか悪さをする位置にありませんように…と祈りながら検査したところ、漿膜下筋腫だから妊活には問題ないという所見をいただきました。
②内膜症(子宮腺筋症&チョコレート嚢胞)
生理の経血が子宮以外に出ちゃうことで起こる現象で、それが子宮に起こると「子宮腺筋症」、卵巣に起こると「チョコレート嚢胞」と呼ばれるそうです。
わたくしはもれなく両方発生中です。
子宮腺筋症が全体に広がっていると着床がかなり難しいため妊活できず、治すためには手術が必要なのですが、手術してしまうと、妊娠で子宮が膨らんだときに破裂する(なんというホラー)から妊活させられない…
子宮全体が腺筋症→妊娠できない→手術が必要→手術したら妊娠不可→妊活強制終了
という可能性が…!
わたしの場合は、後ろ半分が腺筋症になっているそうですが、手術せず妊活継続できることになりました。
チョコレート嚢胞になると、卵巣が思わぬところに癒着してしまって、卵が排卵されたときに、卵管から遠いところにはじき出されてしまって、卵管にたどり着けなくなる可能性が高くなってしまうようです。
ただ、実際にどんな風に癒着してるかは、腹腔鏡などで見ないとわからないということで、妊活中は確認不可とのこと。
妊娠率は
内膜症がない人:15~20%
内膜症がある人:2~10%
らしいです。
この確率を見て、「ゼロじゃないから望みはあるな~!」と安心できました。(前向きにいこうぜ)
だんなさんの気持ち
わたしを妊活に突き動かすのは
「妊娠出産子育てを経験してみたい」
「自分の子供ってどんな感じなんやろう」
「妊娠にはタイムリミットがあるから挑戦できる間はしたい」
という、好奇心に近い気持ちです。
だんなさんはというと。
「別にできへんならできへんで良い」
「この歳(36歳)で子供がおらんのが恥ずかしい」
などなど、真意はどこにあるのかな?という言葉が多いんですよね。照れ屋さん~!
口ではそう言いつつも、妊活一緒にがんばってくれてるし、「自分の子供」を「わたしに産んで欲しい」と思ってくれてるんだろうな~というのは分かる!
ただ、
ほんとうに子供がいる生活を楽しみにしているのだろうか?
長年植え付けられた固定観念的「幸せ家族計画」に縛られていないか?
とちょっと不思議におもってたんですよね。
で、最近ウォーキングしながら妊活の話をしていたときに、だんなさんが
会社関係の人に「子供いくつ?」と聞かれるのがとても苦痛だ、と明かしてくれました。
「結婚大分前やし、おるの当たり前」の体で聞かれて、すごく肩身狭い、と。
「あ、いないんです」
「え?いらんの?」
「いや、そういうわけじゃないですけどね~」
というやり取りに疲れた、と。
わたし自身は塾の生徒などに「え!先生子供おらへんの~!」なんて何回言われたかわからないし、そんなときも「いまがんばってるから!ちょっと待ってて!笑」と軽く流せるタイプだったので、
せ、繊細かよ~!!
とびっくりしたのと同時に、なんだかとっても愛らしくて「そかそか、そんなことあったんやね、耐えてくれてたんやね、ありがとうね」と背中をよしよししてしまいました。
正直、だんなさんがなぜそのやりとりで傷つくのかという彼の脳のメカニズムは理解できてないけれど
「子供が欲しい理由」なんてなんでも良いな
「楽しい」って思えるように、自分たちで楽しくする、楽しむしかないな
と自分が気にしてたことはちっぽけなことなのかも、と気づけた良い出来事でした。
改めて妊活にすごく前向きになれたというか。やっぱコミュニケーションって大事ですね。
今後の予定
ではでは、また~!